WiFiセールストークに要注意!LTEと5Gの真実とは?

バズワード、それにより振り回されることが昨今増えています。

バズワードとは、「定義が曖昧でありながら、権威付けする専門用語や人目を引くキャッチフレーズ」のことです。

ITの世界ではこの手のワードが特に頻繁に生まれてきます。

  • クラウドネイティブ
  • DX(デジタルトランスフォーメーション)
  • DoT(Deep Learning of Things)
  • メタバース
  • Web3
  • 生成AI(ジェネレーティブAI)

など、次から次へと生まれてきて、時代に取り残されまいと、それらを追いかけ、振り回される。近頃は特に、そんな光景がよく見られるようになっているのではないでしょうか。

わたしもそのひとりです。

この前の休日、夜の21時前に突然、ピンポーンとベルを鳴らされました。

WiFi・モバイル回線訪問販売セールス手法

「この辺りの5G回線工事が終わったので電波状況を確認いただきたいのですが、インターネット回線は、ひかり回線か何かでしょうか。」

当然、訪問され、玄関先でそんなことを聞かれました。そのまま素直に、

「いえ、Softbank Airです。」

そうこたえると、

「では、無線の装置があるはずですが、そちらのLEDランプを確認いただいて、「5G」のLEDが点灯しているか確認いただけないでしょうか。」

一回家の中に入り、Softbank AirのAirターミナルを確認しにいきました。

しかし、「5G」と書かれたLEDはなく「LTE」しかありませんでした。

この時点で既に訪問営業担当者のセールス手法は始まっていたのでしょう。

そのことを伝えると、

  • その機器はすでに古い機器である
  • 5G回線工事が進むとLTEはつながりにくくなる
  • LTEのサービスは徐々に終了しており、5Gに乗り換える必要がある

そんなことを言われて、5Gに対応した新しい機器への交換を自然と進められました。

しかも、単純な機種変更ではなく、今の契約を一度解約して、新しく契約しなおすというものでした。

料金についても、今使っている「Airステーション」という機器は月々払いとなっており、まだ残債が残っているので、その分は一括返済しないといけないが、月々の割引が適用されるので、お得になるということでした。

しかしよくよく考えみると、機器の支払いは3年払いだったので、まだ残債が約25,000円残っており、契約事務手数料が3,300円かかるということで、トータル3万円近くの出費が発生してしまうことに気が付きました。

我が家の現状の契約では、

月額利用料金が2,970円
25ヶ月目以降は5,368円

他社から乗り換えであれば、違約金・撤去工事費用がキャッシュバックされるようですが、Softbank AirからSoftbankAirへの乗り換えという、ソフトバング側にとっても、我が家にとっても、メリットがないことで、古いAirステーションの残債はキャッシュバックされずに自分で払わないといけないとのことでした。

当然、5Gに対応した新しい「Airステーション」も購入しなければならず、その割賦金をゼロから毎月支払っていかなければならないので、この乗り換えは結構な負担となります。

もし本当にLTE回線が近いうちに使えなくなる、もしくは回線品質が落ちていくというのなら、交換を検討しなければならないのはわかりますが、Softbank Airのサポート窓口に確認したところ、そんな予定はないとのことでした。

わたしたちサービス利用者が注意すべきこと

今回のケースは、おそらく、5Gに対応したエリアに対して「5G回線の電波状況を確認したい」というようなもっともらしい理由を餌にして、訪問宅のインターネット回線の利用状況を巧みに聞き出して、営業をかけていくという手法だったのでしょう。

ソフトバングのサービスは長らく使わせていただいてて、このインターネット回線であったり、スマホは今でこそ楽天モバイルに変えてしまいましたがその前はソフトバングを使ってました。

しかし、ソフトバングは突然、「代理店」であったり「取扱業者」となのる業者が訪問セールスをかけてくることが多いように感じます。過去にも何度かありましたが、こういうは止めてほしいというのが本音です。

LTEが使えなくなるようなことを匂わせて、5Gに対応した新しい機器に変更させるとともに新規契約を取るといったようなセールス手法は、お年寄りなんかは、そのまま真に受けてしまうのではないでしょうか。

前回の記事で取り上げた中古ノートパソコンのケースも同じことが言えますが、IT系の小難しく思える横文字英語を含んだ用語を巧みに使って、詳しくない人を丸め込もうしている魂胆が見え隠れしてきます。

しかし一方で、本当に高速で安定したインターネット接続としたいので5G回線に変えたいと考えていたのであれば、こうしたセールスはありがたく思えるのもまた然りです。

わたしたちのようなサービスや商品を利用したり、購入する側として、今後ますますITリテラシーを高める必要があるとともに、まだ自身が理解できない話にはのらないという心構えが大切なのでしょう。