楽天モバイルの実力をUQ mobileと比較して検証!驚きの結果に

田中将大、楽天イーグルス復帰!
野球ファンに限らず、衝撃的なニュースが入ってきましたね。メジャー7年で78勝。まだまだメジャーリーグでやるものだと思っていましたが、このタイミングでの日本球界復帰は驚きでした。30日の会見では「キャリアの晩年ではなくバリバリ投げたいというのはあった」と本人も発言しており、楽天を日本一にしたいという意気込みが伝わるものでした。さらに日本代表として東京五輪にでたいとはっきり言ってくれて、本当に聞いてて気持ちが良い、誠実で率直な会見でした。

そんな楽天への入団会見でしたが、この様子は「Rakuten TV」でライブ配信されました。楽天戦の注目度も高まるのは間違いないでしょうし、楽天経済圏全体が今年は盛り上がりそうです。

そして今、楽天が採算度外視で力をそそいでいるのが、通信キャリアである「楽天モバイル」。先日発表された新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT 6」はまさに渾身の一撃で衝撃的な内容でした。データ使用量1GB/月以下なら無料、20GB/月までなら1,980円、それ以上であれば無制限で2,980円/月。「Rakuten Link」というアプリから通話すれば、通話料無料。解約しばりもなし。1GBまで無料であるなら契約しない手はありません。他の大手3社には間違いなくプレッシャーを与えているでしょう。

ただ、いくら安くても速度が遅ければ、メインのスマホとしては選びにくいです。そこで、今回は楽天モバイルの通信速度の実力について検証していきます。

また、ただ通信速度だけを測定しても、速いか遅いかわかりずらいので、UQ mobileと比較してみます。UQ mobileもデータ容量3GB/月で1,480円/月、通話60分かけ放題のオプションをプラス500円でつければ、2千円に毎月のスマホ料金を抑えられるということで、乗り換え候補に挙げている方も多いのではないでしょうか。

1年間無料なので先月、楽天モバイルを契約しましたが、UQ mobileと楽天モバイル、どちらを使うか私も本当に悩んでます。

速度測定方法

通信速度を測定すると言っても、そのやり方や測定に使う端末、時間帯等によって結果は大きくことなってきます。そのため、まずは測定環境について明記しておきます。

今回は、以下の環境で測定します。

通信速度測定ツール

通信速度測定ツールも今はいろいろなものがあります。楽天モバイルだと、自前のアプリに通信速度測定機能を付けてくれています。ただ、今回は、なるべく公平に、最もダウンロードされている「Speedtest」というアプリを使って検証します。

測定時間帯

測定時間帯は日曜日の12時台にしました。理由は暇だったからです。

検証に使う端末

速度測定する端末によっても、結果は変わってきます。今回は、以下2台を使って検証します。

機種契約キャリア通信規格
AQUOS sense3 lite楽天モバイル4G
iPhone SE 2UQ mobile4G

今、流行の5G対応機種を持っていないので、4Gで測定していきます。

通信速度の目安

どのくらいの通信速度があれば何ができるのか。まずはその目安を紹介します。一般的にストレスなく通信できるのは10Mbps~30Mbpsと言われています。

動画を使用する場合、YouTubeでは下記の速度を推奨しています。

動画の解像度推奨される持続的な速度
4K20Mbps
HD 1080p5Mbps
HD 720p2.5Mbps
SD 480p1.1Mbps
SD 360p0.7Mbps

メールやLINEの送受信やWebサイトの閲覧程度であれば、1Mbpsあれば十分です。ビデオ通話は3Mbpsあれば快適に行えます。

楽天モバイルの通信速度測定結果まとめ

前置きが長くなりましたが、まずは楽天モバイルの回線で計測した結果からです。計測は3回実施し、その平均を取ることにします。

試行回ダウンロード速度アップロード速度
1回目28.0Mbps11.6Mbps
2回目18.5Mbps12.0Mbps
3回目24.5Mbps11.6Mbps
平均23.7Mbps11.7Mbps

続けて、テザリングをした端末からの計測結果です。今回は、iPhone SE 2をAQUOS sense3 lite(楽天モバイル回線)にテザリングで接続して測定しました。

試行回ダウンロード速度アップロード速度
1回目23.5Mbps12.1Mbps
2回目22.0Mbps12.1Mbps
3回目24.4Mbps11.7Mbps
平均23.3Mbps12.0Mbps

Webサイトの閲覧や動画視聴などで重要なのはダウンロード速度です。4Kを快適に視聴できる目安である20Mbpsを超えており、十分な結果となりました。アップロード速度はメールやLINEの送信、Webサイトの更新作業やYoutubeなどの動画投稿サイトへの投稿などで必要になりますが、こちらも十分な速度が出ています。

UQ mobileの通信速度測定結果まとめ

次はUQ mobileの計測結果です。

試行回ダウンロード速度アップロード速度
1回目4.76Mbps4.92Mbps
2回目4.41Mbps5.01Mbps
3回目3.97Mbps2.66Mbps
平均4.38Mbps4.20Mbps

テザリングでの計測結果は以下です。AQUOS sense3 liteをiPhone SE 2(UQ mobile回線)にテザリングで接続して測定しています。

試行回ダウンロード速度アップロード速度
1回目5.69Mbps4.83Mbps
2回目5.00Mbps4.81Mbps
3回目4.48Mbps3.54Mbps
平均5.06Mbps4.39Mbps

UQ mobileは速いという評価も多かったのですが、私の環境では、かなり遅かったです。意外な結果だったので、節約モードになってないか疑いましたが、なってませんでした。あと、テザリングする端末を代えて、楽天モバイル、UQ mobileそれぞれで再測定しましたが結果は変わりませんでした。

スマホ画面での動画視聴やWebサイト閲覧ではこのくらいの速度があれば十分だったので、あまり気にならなかったのですが、実際に測定して結果を並べてみると結構差が出るものですね。

まとめ

繰り返しになりますが、測定結果は環境などによって大きく変わってきます。特に格安SIM(MVMO)は、時間帯の他、場所によっても通信速度が遅くなりがちです。休憩時間の平日昼の12時台や仕事終わりの夕方から夜、人口が極端に集中する都市部やターミナル駅周辺は通信が混雑して回線速度が低下します。そういった時間帯や場所でも通信速度が保てるかどうかが重要な比較要素になります。

そのため、今回の結果はあくまで一例に過ぎませんので、その点はご注意ください。ただ、それにしてもUQ mobileは遅すぎました。今回測定した場所が都心部ではなく郊外だったので、その辺も影響しているのかもしれません。

都心部で測定すれば、楽天モバイルももっと速度はでるかもしれませんが、今回の結果でも十分でした。加えて、楽天回線エリアに入っているので、月々2,980円でデータ通信量が無制限で使用できます。この時点で、現状の各社料金プランでは、楽天モバイル一択のような気もしないでもないです。ただ、本当にこの料金体系で品質を維持できるのか、それが今後注目になりそうです。さすがに安すぎる気がして、梯子を外されないか心配の部分も少しあります。