2020年12月ぐらいに買い替えたスマートフォン。あれから早3年半近く経ちます。
完全に私事なのですが、そのスマホが重たくて重たくて我慢の限界に達しました。
その前まではiPhoneユーザーだったのですが、Androidスマホの安さに惹かれて、そちらに乗り換えました。
iPhoneを使ってたころはストレスを感じるぐらいに重たいと思ったことはなかったのですが、今のスマホはストレスを感じるという程度ではなくなっています。
しかし、購入した当初は重たいとは感じなかったので、重たくなった原因があるはずです。
ということで、今回の記事では、その原因追及と重たくなったスマホを改善できるのかを検証していきたいと思います。
筆者のスマホスペック
まずは前提として、私が今使っているスマホのスペックを記します。
機種 | AQUOS sense3 lite(Rakuten Mobile専用モデル) |
OS | Android 10 ※1 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 630(SDM630)2.2GHz(クアッド)+1.8GHz(クアッド) |
内蔵メモリ | ROM 64GB/RAM 4GB |
バッテリー容量 | 4,000mAh |
CPUについて、クアッド(4)+クアッド(4)でオクタコアとなっています。
オクタコアとは、コアを8つ搭載したCPUのことです。
こんなにマルチコア化が進んでいるのかと思うところですが、バックグラウンドで動くアプリが多いからそれだけ必要だということでしょうか。
メモリーも4GB搭載されてて、バッテリー容量も多いです。このスマホの発売日は2019年10月ということで、3年半以上前のスマホでこのスペックはコスパを踏まえてもすばらしい。
バッテリー容量については、平均2,000~3,000mAhと言われる中で頭ひとつふたつ抜けてます。もう1台スマホを所持しており、別の用途で使っているiPhoneSE2は1,821mAhですので、それと比べると倍以上のバッテリー容量となっています。
ただ、スマホの進化は目まぐるしく、発売してからたいぶ経っているので、最新事情はどうなっているのか、AQUOS senseシリーズの最新機種と比べてみます。
機種 | AQUOS sense7(Rakuten Mobile専用モデル) |
OS | Android 12 |
CPU | Snapdragon 695 5G Mobile Platform 2.2GHz + 1.8GHz オクタコア |
内蔵メモリ | ROM 128GB UFS 2.2/RAM 6GB LPDDR4X |
バッテリー容量 | 4,570mAh(内蔵電池の標準容量) |
スペックはメモリーが6GBと少し増えてます。もはや私のノートパソコン以上です。ただ、基本スペックだけ見ると前出のsense3 liteとそこまでの差がないように見えます。
ここまでくると基本スペックだけでは単純に性能比較できないので、あくまで参考程度として捉えて頂くのが良いようです。
どれくらい重たいのか
スマホが重たいと言っても、その感覚は人それぞれです。
コンマレベルの遅延でストレスを感じる人、まったく感じない人など様々でしょう。
ということで、どれくらい重たいのかを以下の動画で示します。ロック解除しホーム画面を開くまでの動画です。(ブレてて申し訳ないです。)
なんかこういう動画を撮ろうとすると調子が良くなってしまうのですが、いつもはもっと時間がかかっており、画面消灯するまでの時間に開かないときもよくあります。
しかし調子が良くても2秒以上かかっています。
もう1台のiPhone SE2だとコンマ数秒でロック解除できており、体感的にも全然違います。
ロックを解除するのにこれだけかかっていては、さすがに我慢できるレベルではありませんでした。
スマホが重たくなる原因
スマホが重たくなる原因は、パソコンやサーバーと基本は同じで、以下のようなことが挙げられます。
- CPU負荷が高い
- メモリー(RAM)が不足している
- スマホのストレージ(ROM)使用量が増えている
- OSやアプリのバージョンが古い
- ネット接続が遅い
- バッテリー残量が少ない
重たいスマホが今どのような状態となっているのか、ひとつずつ確認していきました。
CPU負荷が高い
まず考えられるのはやはりCPU負荷です。
オクタコア(8コア)搭載のCPUですが、スマホを使っていて感じるのは、「とにかくバックグラウンドでいろいろ動いているな」ということであり、何もしてなくも常時CPU負荷が高くなっていることも考えられます。
そこで「CPU X」というアプリを使いCPU使用状況を確認してみました。
CPUコアごとの瞬時周波数を表しています。2.2GHz(クアッド)+1.8GHz(クアッド)に対して、それぞれのコアが忙しく動いているのがわかります。
購入したばかり頃は重たいと感じることはありませんでした。その頃と比較できれば良かったのですが、そんなものはないので、比較はできないのですが、それでも常時CPU負荷が高くなっていることはわかります。
メモリー(RAM)が不足している
メモリー不足も重たくなる原因として可能性が高いです。
こちらも「CPU X」を使って確認します。
空きメモリーが18.84%となっており、メモリー使用率が80%を超えてます。こちらも高いです。
OSやアプリのバージョンが古い
OSやアプリのバージョンが古いと動作が重たくなる、ということはあり得ます。
ただ、この点については自動アップデートしてますので、問題ないはずです。
ネット接続が遅い
ロック解除すら遅いので、ネット接続は関係ないはずですが、どんな処理が動くのか定かではないので、こちらも一応考えられます。
ただ、Wi-Fi環境、4G環境ともに体感のレスポンス遅延は同じです。念のためWi-Fi環境も複数確認してみましたが、結果は変わらなかったので、関係ないでしょう。
バッテリー残量が少ない
バッテリーの残量が少ないと低電力モードに切り替わるものがあります。
iPhoneだと残量20%を下回ると低電力モードにするか聞かれますし、Androidも長エネモードや自動調整バッテリーモードがあります。
私のスマホでは自動調整バッテリーモード(使用頻度の低いアプリによるバッテリー使用を減らすなど個々のユーザーに合わせて節約できるモード)を有効にしています。
このモードを有効にすることで、バッテリー残量が少なくなると、スマホのパフォーマンスとバックグラウンドアプリの動作が制限されることがあります。
そのためか、確かにバッテリー残量が多いときと少ないときでは、多いときの方が体感的にわかるぐらいにマシになります。
しかしバッテリーが満タンのときも重たいのは変わりありません。
ベンチマークで測定
では、今どれくらいの性能が出せているのか、数値化したいところですので、ベンチマークアプリで有名な「3DMark」を使って実測してみます。
どんなアプリなのか公式から引用します。
3DMarkはパソコン・スマートフォン・タブレットのパフォーマンスをテスト・比較するのに役立つ人気のベンチマークアプリです。
3DMarkはデバイスのGPUとCPUのパフォーマンスをベンチマークします。
テストの最後にモデルの比較に使用できるスコアを取得しますが、3DMarkはさらに多くのことを提供します。
この後も説明は続きますが、要するにゲームアプリを動かしてその結果からベンチマークを取るというものです。
3Dグラフィックの性能を計測でき、主に目当てのゲームが快適にプレイできるかどうかをチェックする用途で使います。
やはりパソコンやスマホなどのスペックを確認するにはゲームが快適にプレイできるかどうかを測るのが手っ取り早いです。ということで、この「3DMark」で測定してみます。
測定を開始すると3D映像が流れ、その映像のフレームレートがどれくらい出ているかを測ります。
その結果が以下です。
びっくりするくらいカクカクでフレームレートがまったく出ていませんでした。
フレームレート(fps)とは、1秒間の動画が何枚の画像で構成されているかを示すのもので、ストレスなく見るには、最低でも24fps以上は必要です。
ただ、実測値は平均1.4fpsです。
あまりにも低いのでバッテリー充電したり、時間帯を変えて3回試しましたが、結果はほぼ同じでした。
対して、iPhone SE2でも同じ3DMarkを使用して計測してみました。
こっちはしっかりフレームレートは出ており、流れる映像も快適に視聴できました。こんなに差が出るのかと驚きです。
このベンチマークアプリはゲーミング用の端末に対して測定するものなので、あまり適切な測定方法ではなかったかもしれませんが、数値化することによって、重たいということがはっきりわかりました。
スマホが重たくなる原因を解消する
スマホが重たくなる原因を解消していき、どれくらい改善されるのかを確かめます。
その方法ですが、以下を試します。
- 不要なアプリをアンインストール
- 使ってないアプリを終了する
- 不要なファイルを削除する
- アプリのキャッシュを削除する
不要なアプリをアンインストール
まずは不要なアプリをアンインストールすること。ここからですね。
アプリは使ってなくてもメモリー常駐してバックグラウンドで動きます。また、スマホ本体の空き容量が少なくなると動作自体が重たくなります。(Google公式でも「Androidスマホの場合は空き容量が全体の10%未満になると、スマートフォンで問題が発生することがある」と言ってます。)
ということで、使っていないアプリを泣く泣くアンインストールしていきました。
使ってないアプリを終了する
アンインストールするわけにはいかないけど、いつもは使ってないというアプリは終了させておいた方が良いと言うのも周知の事実です。
一度でも起動したアプリはメモリー常駐し続けます。バックグランドで動作しCPU負荷にもつながり、さらにはメモリーも消費するため、終了させておくのがベターです。
スマホの場合、「アプリを終了する」という操作は、ほとんどやらないのですが、それをやることでいったいどれくらいメモリー消費を減らせるのでしょうか。その結果は後で記します。
不要なファイルを削除する
これも不要なアプリをアンインストールする理由と同じですが、スマホ本体の容量不足は性能劣化を招きます。
外部ストレージに移すなどして、とにかく不要なファイルを削除します。
アプリのキャッシュを削除する
アプリのキャッシュもスマホ本体の容量を消費します。
キャッシュとは、データを一時的に保存しておく機能のことです。
外部から一度読み込んだ画像などのデータをスマホの内部に保存しておくことで、次回同じ操作を行ったときにすばやく表示ができるという、アプリ高速化の仕組みです。
いつの間にかキャッシュが大量に溜まり、スマホの動作に逆に悪影響を及ぼして、重たくするということはあり得ることで、スマホが重たいと感じたときの対処法としてこの「キャッシュ削除」も有力です。
ということで、こちらも可能な限り削除します。
スマホ重たい問題改善結果
不要なアプリを削除し、使ってないアプリは終了させ、不要なファイル、キャッシュを削除し、スマホ本体の再起動を実施しました。
その結果ですが、
変わりませんでした。
長々ここまで読んで頂いたのに大変申し訳ないのですが、まったく変化なしでした。
原因がわからなかったです。
上記のことを試して、メモリー使用率が80%だったのが68%ぐらいまで下がったのですが、CPU使用率は変わりませんでした。
容量は10%ぐらい減らすのが限界で、使用率75%ほどにしかならず、容量を減らしきれてないのかもしれません。
ウォーキングアプリを削除したら改善するような気がするのですが、今削除してしまうとここまでの地道な苦労が水泡に帰してしまうので、削除できず。
もうここまで来たら新しいスマホを購入し、データ移送が完了でき次第、さらに原因を探っていこうと思います。
まとめ
結局、スマホが重たい原因がはっきりしませんでした。
ただ、とにかくCPU使用率が高い状態となっており、何か原因があるような気がしてなりません。
さらに追及し、わかり次第また記事にしていきたいと思います。
あともうひとつわかったこととして、「iPhoneってやっぱり良いな」ということです。